こんにちは!ADHD&HSPカウンセラーのあっくんです!
こちらのブログでは、5分で読める『心の勉強』をテーマに情報発信をしています。
今日は「私がうつ症状を体験するまで」について。
今回の内容を見て頂くことで、
今自分がどの状態にいるのか?
どういう状態がまずいのか?
これらを把握し、どのような対策を取ればいいか?を解説してきます。
「今ちょっと苦しいなぁ」「辛いなぁ」と感じている人を手助けできるヒントがあれば嬉しいです!
うつ病とは
厚生労働省によると、
うつ病とは
精神的ストレスや身体的ストレスなどを背景に脳がうまく働かなくなっている状態のこと
また、気分障害の1つで
・1日中気分が落ち込んでいる
・何をしていても楽しめない
といった精神症状とともに
・眠れない
・食欲がない
・疲れやすい
といった身体症状が現れ、日常生活に大きな支障が生じる。
100人に6人程がかかる病気で、発症原因は今のところわかっていない。
厚生労働省 みんなのメンタルヘルス 総合サイト ホーム > こころの病気を知る > うつ病 より引用
とのことです。
できればなりたくない病気ですよね。
うつ病の大まかなことがわかったところで実際に私が『うつ』を体験するまでの経緯を話していきたいと思います。
私の『うつ』体験談
私は実はうつ体験を2回しています。
1回目のうつ体験
1回目は新卒で入った車の設計会社。技術職として入社しました。
3人1組が3つ+新人2人+現場責任者1人 の合計12人のチームでした。
当時私は2年目だったので、3人1組のプロジェクトの一員として、1つ上の先輩と、私とその先輩を管理する上司がいました。
私は、
モノづくりって楽しそー!!(o^―^o)ニコ
という感じで入社したのですが、技術職には全く向いていなかったんですね(´;ω;`)ウッ…
- 細かい作業が苦手 ➡ 部品作成時の細かい指示やチェックの抜け漏れが多い
- 空間把握能力がない ➡ 部品を立体的に捉えられない ➡ 図面を描くのにめっちゃ時間かかる
- 論理的に考えるのが苦手 ➡ 部品の構造を理解して設計できない
こんな状態だったので、
とにかく仕事が遅い&ミスしまくる
⇩
怒られる & 暴言を吐かれる
⇩
自信を失う
⇩
意欲が落ち、ミス誘発。。。
この負のループが出来上がり、しまいには後輩である新人2人にも「仕事の出来」で追い越されていました。
そして自分の心身には異常が出始め、
- 常に憂鬱感 「会社にいきたくない。。。」
- 身体がだるい
- 常に不安
- 自分を責めてばかり
- 疲れやすい状態
決定的だな~と感じたのは、
昼の休憩時間を返上して、終わらない仕事をやっていた時に
3人1組の違うチームの上司の方から「大丈夫?」と一声かけられただけで
涙が勝手に溢れてきて、それを見られまいとトイレに駆け込み
30分は涙を流していました。
そしてこの職場でやっていくことに限界を感じ、転職しました。
2回目のうつ体験
2回目のうつ体験は、なんと、1回目のうつ体験をした後の転職した会社先なんですね!
自分はどれだけ心が弱いのか。。。(´;ω;`)ウッ…
と、振り返ると結構落ち込みます。
転職した会社は「ベンチャー企業」で、営業、飲食、不動産を取り扱っている当時は平均年齢22歳の若手が集まった会社でした。
私は初め、営業として働かせて頂きました。
その当時の教えてくれた人のおかげと仕事と自分の特性があって短期間で成果を出すことができました。
その結果を認められ、飲食業へ異動し、しばらくしてから、経営幹部&人事管理リーダー&飲食店店長という役職にまでなりました。
よっしゃ!! 大昇進!!(⌒∇⌒)
そう思ったのも束の間。
より皆が働いて楽しめる環境を作るために
- 夜勤の後に昼勤(睡眠時間2時間ほど)
- 店長会議や幹部会議、エリア会議等で頻繁に県外へ移動
- 急遽休んでしまう人がいたら休み返上の出勤
- 1ヵ月で一番休める日が少ない月は3日 等
言葉通り身を削って全力で働いていました。
ただ、そんな自分の想いや行動とは裏腹に、
- 部下からは「仕事がつまらないです」「早く辞めたいです」
- 副店長からは「あなたの変なプライドは必要ないです」
- 経営幹部からは「やる気ないでしょ?」「結果を出せていないとその行動に価値はない」
- 社長からは「根性がない」「これだけやってあげたのにあなたは何も返してくれていないね」「売上取れなかった責任はどうしてくれる?」 等
正論や、改善するヒントある言葉も多かったですが、私にとってはあまりにも報われない言葉が多いと感じてしまい、1回目よりも重いうつの症状を患ってしまいました。
一言でいうなら「無」
- 口が常に乾いている
- 本当に何もしたくない
- 喜怒哀楽を感じない&表現できない
絵で表すなら本当にこのような状態↑でした。
それから退職願いを出し、2か月ほどワンオペ(1人で店をまわす)をし、退職。
1ヶ月は何もせずに実家で休息を取りました。
うつ症状に至るまでの共通点
この2回のうつ症状に至るまでの経緯を振り返ってみると共通点があったんですね。
それは『逃げ場所がなかった』こと。
1回目の職場でも2回目の職場でも、自分の本音をさらけ出せる人がいなかった。
もっと正確なことをいうと、「弱音なんて吐いてはいけない!」という私の考えが自分を一番苦しめていた。
これは最近学んだ言葉ですが、自分の経験を振り返ってみても妙に納得できます。
ただ、うつ病は「ただ一つの要因のみで発症するわけではない」ので、上記の「逃げ場所がない」ことでうつ症状を患ったというのは私の体験談として聞いて頂ければと思います。
感情のスケールとうつ対策
では、最後にうつ症状への対策となるヒントをお伝えしていきたいと思います。
※あくまで個人の意見になりますので、うつ症状に対する治療は専門機関を頼ってくださいね
感情のスケール
以前に私が学んだものの1つで感情のスケールというものがあります。(下図)
「引き寄せの法則」という言葉を聞いたことある人が多いと思いますが、そこの概念で出てくる表になります。
凄くざっくり解説すると、
1~7までの感情がポジティブ。8~22までの感情がネガティブ。
上に行くほどポジティブのレベルが高くて、下に行くほどネガティブのレベルが高くなる。
基本的には、この22段階の感情は1つずつ動いていくイメージで、
22になると「うつ」症状に近い状態になる感じです。
私の場合で振り返ると、
1つ目の会社を例に挙げてみます。
- 4:期待 入社時 「これからの生活が楽しみ!」
- 5:楽観 1ヶ月目 「研修で上手くいかないけど、これから成長していけばいい!」
- 6:希望 3ヶ月目 「配属されてミスもするけど上司の人は優しそう!」
- 7:満足 5ヶ月目 「怒られることが多いけど、自分のために言ってくれているんだ!」
- 8:退屈 6ヶ月目 「何か仕事をやっていても楽しみを感じなくなってきたなぁ」
- 9:悲観 7ヶ月目 「ミスが多いし、怒られるし、自分はダメ人間かも?」
- 10:ストレス 8ヶ月目 「冗談での暴言が増えてきた。仕事もできなくて自分にイライラ」
- 11:戸惑い 9ヶ月目 「このままこの職場で続けていて大丈夫かなぁ?」
- 12:落胆 10ヶ月目 「自分の出来なさに落ち込むことが毎日」
- 13:疑い 11ヶ月目 「上司や先輩も嫌な人に感じてきた。あんまりよい会社じゃないかも」
- 14:心配 12ヶ月目 「自分はこのままここにいたらダメになってしまうかも」
- 15:非難 1年と2ヶ月目 「この職場はブラックだ!」
- 16:失望 1年と3ヶ月目 「この会社はもうダメだ。自分はやっていけない」
➡退職に関して上司と相談 - 17:怒り 1年と5ヶ月目 「なんでこんなひどいこと言われないといけないんだ!」
- 18:復讐 1年と6ヶ月目 「真剣に話を聞くの辞めよう。適当に仕事やってやろう」
- 19:敵意 1年7ヶ月目 「相手に悪い出来事が起きたらいいのになぁ」
- 20:嫉妬 1年と8ヶ月目 「こことは違ってホワイト企業に勤めて幸せに過ごしている人はいいなぁ」
- 21:自己卑下 1年と9ヶ月目 「自分は何もできない。ミスばかり。結局人のせいにしてばかりだ」
- 22:絶望 1年と10ヶ月目 「もう何やってもダメだ。なんでこんな生活になってしまったんだろう」
➡ここで上記で話した、トイレで30分泣く事件。その後に退職届提出。
こんなイメージです。
中々黒い部分をお見せしてしまいましたが、皆さんにも思い当たる部分はありませんか?
特に日常的に下のネガティブレベルが高い感情になっていることが多いなぁと感じている人は気を付けてあげて下さいね。
そうなっている人でも安心できるように、
最後に私あっくんなりの『うつ対策』をお伝えしていきたいと思います。
うつ対策
対策方法は4ステップ
- 感情のスケールを参考に、まずは自分の状態を把握
- 逃げ場所を作っておく(人、楽しかった過去、イメージ)
- 苦しいならその場所を離れる
- 自分の直感を信じる
1.感情のスケールを参考に、まずは自分の状態を把握
今回の表を参考にして、一番自分が感じている感情に近い状態を把握する
2.逃げ場所を作っておく(人、楽しかった過去、イメージ)
自分が心許せる時間を作っておく。
例えば、悩みを相談できる人間関係。これが一番効果的!
ただ、1人でできる逃げ場所の作り方もあって。
・楽しかった過去を思い出す
➡私の場合は過去に頂いた感謝のメッセージを読み返すことで楽しかった過去を思い出しています
・頭の中で良いイメージをつくる
➡好きな人や有名人と付き合えている、こんな人と友達になって遊んだら楽しいなぁ と自分の想像の中で楽しむ
ちょっと危ない発想に見えますが(笑)
これは、「自分はこんなことを望んでいる」と自分の気持ちを再確認できる機会になりますし、心が一瞬でもポッと明るくなるだけでも心の寄り所になります。
3.苦しいならその場を離れる
2.で逃げ場所を作っておいたとしても、自分が本当に苦しいと感じている場所(職場や人間関係)へ行き続けたら、長くは持ちません。迅速に離れる決断も大切です。
4.自分の直感を信じる
自分の直感で感じる「好き」や「嫌い」は案外合っているものです。
そこを「大人だから好き嫌い言っている場合ではない」と自分の感情に蓋をしてしまって、行動するから心が病むのです。
心と身体は繋がっています。
今後の選択基準の一つとして「自分の直感」を信じて行動してみて下さい。
まとめ
今回は「私がうつ症状を体験するまで」という話でした。
うつ病は、いまだに明確な発症原因はわかっていないですが、100人に6人発症するといわれている身近な心の病気です。
私の体験を振り返ると、自分が素直に表現できる「逃げ場所」がなく、八方塞がりな状態が続くことでうつ症状を発症しました。
私の体験から、うつ対策としては4ステップがオススメ。
- 感情のスケールを参考に、まずは自分の状態を把握
- 逃げ場所を作っておく(人、楽しかった過去、イメージ)
- 苦しいならその場所を離れる
- 自分の直感を信じる
自分の状態を把握する
⇩
22のうつ症状に近い感情に近づかないように、自分の本音を出せる「逃げ場所」を作っておく。
⇩
どうしてもネガティブな感情になる場所からは離れることも大切
⇩
自分の「好き」「嫌い」の感情を大切にするために、「好き」な時間を増やし、「嫌い」な時間を減らす選択をする
実際に私はこの4ステップを実践し、今は感情のスケールでいうと2,3に近い状態で日々を過ごせています。(^▽^)
人生100年時代と言われている現代。
1つの会社に定年までいるとすると40年近く通うことになります。
その40年を感情のスケール22に近い状態で生き続けるのは仙人が行う過酷な修行みたいなものです。
「忍耐」が全てじゃ!
皆さんは仙人ではありません。
限られた時間の中で、今回の記事を参考にしながら「楽しいなぁ!」と思える時間を自ら選択していって下さいね!🌸
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